気が付けばもう桜の季節も終わり、梅雨を感じる肌寒い日が続く日光です。
本来ならGWの楽しい思い出話で盛り上がったり、年度末明けの落ち着いた時期だからこその教育の強化や外部研修の予定が多く入る頃なのに、今年はコロナウイルスというなんとも不思議で未知なもののために、私自身も不安や焦燥を感じる日々が続いています。
次々と起こる初めての経験や外出自粛・ステイホームという言葉が行き交う日々の中、改めて物流=ライフラインということを痛感しています。
しかし日々目にする悲しいニュースの中で、物流を担うドライバーへの理不尽な差別もありました。幸いにも弊社のドライバーからはそのような報告は受けていませんが、同じ世界で仕事をする物流人としてとても悲しい気持ちになりました。確かに物流はカタチとして残るものではありません。今目に映るほぼすべてのものが一度はトラックに乗っているはずですが、目にした人がそこに意識を向けることはほとんどないと言えるでしょう。私自身も物流に携わるまでは、全く意識していませんでしたからそれは当然の話だと思うのです。だからこそ悲しいとか悔しいとかを思う前に、私たちは志を高く持ち、他者に認めてもらうことよりも私たち自身の心の在り方を変えていく必要があると感じています。
まずは、物流を止めてはいけないという使命感を社員全員がしっかりと持つこと。そして社会のインフラをしっかり支えるためにも自己管理を徹底すること。また当然ながら会社としてできる限りの感染予防対策を講じ、安心してドライバーを送りだせる環境づくりに力を入れていくことが必要ですよね。
この写真は弊社の点呼場所です。
3月中旬にはこの点呼台にアクリル板の設置を行いました。また、アルコール消毒液・除菌ウェットシートを常備し、ドライバーのマスク完全着用を義務付けています(もちろん配布しています!)そして体温計(非接触型)による毎日の検温も行っています。
また事務所に入室する際は、ドアの出入り口に常備してあるアルコールジェルによる消毒・うがい・手洗いも義務付けています。荷卸前、後のアルコール消毒も行い、ドライバーが安心して仕事にいける環境づくりに努めています。
ただひとつ残念なのは、今まで休憩室で皆で楽しくご飯を食べたりしていたのですが、今は密を避けるために、5人以上での使用を不可としています。そして奥の方に見えるシートは、間仕切りのために使っています。その他、毎日の荷台のアルコール消毒や、乗り換え時の車内消毒、週に一度の管理者によるコロナ対策会議を行っています(もちろん密には充分配慮し、換気の徹底、座る場所の間隔をあける等を行った上ですが)
まだまだできることがあるのではないか、と日々事務所の社員も一丸となってコロナ対策に取り組んでくれています。
当たり前だと思っていた日常が当たり前ではなかった、と気づかれた人が私を含めてこのコロナ禍で多くいらっしゃると思います。きっと物流も世の中の皆様にとって当たり前のひとつだと思うので、そこの当たり前を崩すことのないように私たちも日々頑張っていきたいと思います。